田中康平 (English)

1)キリストを信じる前

 私が大学2年生の頃、ある女性と、二人きりで食事に行ったり、買い物に行ったりする親密な関係になりました。私は彼女に正式な交際を申し込みました。それは私の誕生日の3日前のことでした。そのようにして、交際関係がスタートしたのですが、誕生日の前日の夜に、彼女からメールが送られてきました。「やっぱり友達の関係に戻ろう」と言われました。わずか3日間の交際期間でした。私は、打ちのめされた状態で、夜中の公園のベンチに座って20才の誕生日を迎えました。そして、私は、一切の希望を見失い、勉強も何もかも身に入らない状態になってしまいました。

2)どのようにしてキリストを信じたのか

そんな時、クリスチャンの友達から聖書の第1コリント10:13を教えてもらいました。

「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせことはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」(第1コリント10:13)

私はこの聖書の言葉から、希望と慰めを受けました。

 数か月後、私は、その友人に教会に連れて行ってもらいました。礼拝の後、友人は私に対して、福音を分かり易く説明した小冊子を分かち合ってくれました。私は、イエス様を救い主として受け入れるお祈りする事に、抵抗を感じました。そのことを信じることで、人生がどう変わっていくかが全く想像できない、ということが不安だったからです。しかし、同時に、私の内にイエス様が神様であり、私自身の救い主であると信じる思いが起こされました。私は、イエス・キリストが私の罪からの救い主であることを信じ受け入れるお祈りをしました。

3)キリストを信じた後

 私が教会で救いを受け入れたのは、2013年3月頃のことです。その時以来、私は様々な形で、神様の偉大な愛と恵みを経験しました。

まず、大学生時代の失恋を乗り切ることができました。もし、イエス様を信じずに、救いを受け入れないままだったとしたら、私の人生はとても悪い方向に進んでいたと思います。

また、普段からマイナス思考だった私は、徐々にプラス思考に変えられました。

さらに、クリスチャンになってから与えられた中で一番大きなものは、兄弟姉妹(信仰による家族)との関わりです。他のクリスチャンと関わることで、私の心は徐々に変えられてきました。過去の経験から他人を心から信用することができなかったのが、徐々に信頼することができるようになってきました。

私は、たとえこの先どのような困難にあったとしても、神様が必ず「脱出の道」を備えてくださることを信じます。私にとっての「脱出の道」とは、神様ご自身とその愛です。神であられるイエス・キリストご自身が十字架上で磔にされることを忍ばれたのは、私たちに対する愛のゆえです。私は、その愛によって変えられました。心から神様に感謝します。